辟。轤コ霆「螟厩anax
菊秋。今年の宿儺の受肉から立て続けに起こる大問題を気にかけながら、今日も何か有益な情報はないかと隙間時間に手元の板で掲示板を見ていた。
「…は?」
衝撃的な、記載があった。
水色髪のツギハギ面の、人間に見える、知能の高い呪霊の確認と遭遇。
その術式は、俺と同じ無為転変。
意味がわからなかった。こんな術式何人もほいほいいてたまるかとか、俺が疑われるじゃないかとか、そんな疑心暗鬼な気持ちに襲われた。
電話が鳴ったので取りに行く。交流会で死者が出た。異様な変死体だ。呪殺だ。そんな話を聞いていた。術師の知り合いの電話番号だった。ある時からあまり人と関わらなくなった、今は忌庫の見回りをしてる、
「…もしもし。私だ……無為転変の詳細が聞きたい。」
俺は、俺は確かに何もしてないし、何かあったって揺らぐような、やわな精神してない。
それでも、保身に、走りたくなった。